ジュニアNISA

ジュニアNISAの概要

ジュニアNISAとは「未成年者少額投資非課税制度」のことで2016年にスタートした。

子どもの将来や教育資金の資産形成をサポートする目的に設けられた制度で、中長期的な視点で運用をおこなっていくことが可能。

 

ジュニアNISAの対象者

日本に居住する0〜19才の未成年者が対象だったが、成年年齢の引き下げにともない、2023年は0〜18才未満に引き下げられた

 

運用する人

口座開設者本人が未成年のため、ジュニアNISAの運用は子どもや孫に代わって親などの親族等(二親等以内)がおこなう。

 

非課税投資枠は年間80万円

 

受け取り方法は株式数比例配分方式を選ぶ

配当金、分配金を非課税にするためには「株式数比例分配方式」を選ぶ。

 

 

2023年廃止後の変更点とメリット

 

新規買付ができる期間は2023年まで

 

何歳でも払い出し可能

今までのジュニアNISAは18才になるまで払い出し不可だった。

しかし2024年からはその縛りがなくなる。

 

非課税期間の延長

2023年までは一般NISAと同じく5年間。

2024年以降は非課税期間が終わるときにロールオーバー(⚠)を選ぶことで18才まで引き続き非課税口座で保有できる。

 

ロールオーバー

非課税期間終了時にジュニアNISAで保有している金融商品を翌年の非課税投資枠(=継続管理勘定)に移行(移管)できる。この移管のことをロールオーバーという。

 

非課税で成人まで運用できるがロールオーバーの必要あり

2023年までにジュニアNISAで購入したものはそのまま18才まで保有できる。

制度終了後の2024年移行は5年間の非課税期間が終了したあとも金融商品ロールオーバーできる。

 

今回の改正でロールオーバーの手続きをしなくても自動的に継続管理勘定(ロールオーバー専用勘定)に移る。

 

ジュニアNISAの終了時

ジュニアNISAで運用してきた資産は成人1月1日時点で18才になったとき終わる。

新しいNISAにロールオーバーできないので、新規で申し込む必要がある。

 

ジュニアNISAで購入できるもの

投資信託、株式が購入できる

長期的に保有できる制度なので配当金や株主優待目当ての東証一部上場銘柄のような安定した値動きをする株式購入におすすめ

 

ジュニアNISAのデメリット

・元本保証ではない

・損益通算できない

・各種金融機関の変更ができない

 

 

口座の種類(特定口座、一般口座、NISA口座)

証券会社のサイト上で商品を買うとき、購入前に「どの口座で購入しますか」というのを選択する。

 

口座の種類

特定口座(源泉徴収あり/なし)

一般口座

NISA口座

 

(1)特定口座(源泉徴収あり/なし)

通常、株式や投資信託で利益が出たら確定申告をして税金を払わないといけない。

いくら利益or損失を出したか計算しなくてはいけないけど、特定口座で売買すると、金融機関が私達に変わって投資した商品を譲渡損益を計算し「年間取引報告書」を作ってくれる。

 

この特定口座には源泉徴収ありとなしの2つを事前に選択する必要がある。

 

源泉徴収あり

→確定申告が原則不要

源泉徴収なし

→自分で確定申告必要

 

特定口座(源泉徴収あり)

企業に努めている場合、納税関係の処理を企業側がすべてやってくれているため、確定申告をするというのはかなりハードルが高い事項。

そういう人のためにあるのが 特定口座(源泉徴収あり) 。

これを使って投資商品を売買した場合、利益が出たら自動で税金を引いてくれるし損失がでたらその分払いすぎた税金を自動で返金してくれる。

特定口座(源泉徴収あり)を使えば、利益が出た際に確定申告する必要はない。

 

ただし以下の損失が出たケースでは確定申告をしないと損する。

 

■譲渡損失の繰り越しをする場合

上場株式等の取引で損失が出た場合は、最大3年まで繰り越し可能。

これは昨年100万円の損失がでていた場合、今年100万円の利益がでても去年の損と通算されて利益が0となり、今年の利益100万円に対する税金20万円を払わなくてよくなる制度。

 

これを繰越控除という。

 

でも損失の繰越には確定申告が必要で、申告しないとその損失は繰り越されずに消滅する。

 

■2つ以上の証券会社で取引している場合

例えばA・B2つの証券会社の特定口座(源泉徴収あり)で株の取引をする。

Aで+100万円

Bで-100万円

その年の収支は0になるけどそれぞれの証券会社ごとに税金が計算されるため、Aで20万の税金が引かれ、Bで税金0円という「利益が出ていないのに税金を20万円払っている状態」になってしまう。

 

この2つ以上の口座の損益を合算して税金を取り戻すためには確定申告をする必要がある。

 

これを損益通算という。

 

特定口座(源泉徴収なし)

金融機関がその年の年間取引報告書を作成してくれるものの、利益がでても金融機関で税金を引いてくれることはないから自分で確定申告する必要がある。

以下のようなメリットがある。

 

■本来は給与所得以外で20万円以上利益を出していなければ無税

税金のルール上、給与所得以外で20万円以上の利益がでていない場合は税金を払う必要はない。

ところが特定口座(源泉徴収あり)で取引をしていると、合計利益が20万円を超すか超さないかにかかわらず、利益から20.315%の税金が引かれる。

すなわち1年の利益が20万円を下回っている人は本来支払う必要のない税金を支払っていることになる。

 

ただし以下の注意事項がある。

 

■特定口座(源泉徴収なし)で確定申告をすると扶養から外れてしまうことも

妻の給与を年間103万円以内に抑えて夫の扶養に入っているケース。

この状況で妻が特定口座(源泉徴収なし)で大きな利益を出して確定申告した場合、収入とみなされて扶養から外れてしまう。

 

一方で特定口座(源泉徴収あり)だと確定申告する必要がなく、大きな売却益が出ても扶養から外れることはない。

 

(2)一般口座

一般口座は税金のやり取りが行われない、金融機関が年間取引報告書を作らない。

一般口座で取引した場合、1年間のすべての取引履歴、手数料などを自分で計算し、確定申告して税金を支払う。

 

特定口座(源泉徴収なし)の劣化版でこの口座を選ぶ理由はない。

なお、一般口座で買った商品を特定口座に切り替えはできない。

 

総合的にみてNISA以外で取引する場合は特定口座(源泉徴収あり)がおすすめ。

 

(3)NISA口座

NISA口座も特定口座や一般口座と同じく、証券会社のアカウント内で利用できる口座の種類の1つ。

 

NISA口座で売買すると売買手数料がかからないうえに金融商品の取引で得た利益や配当金にも税金が一切かからなくなる。

 

 

六人の嘘つきな大学生 浅倉秋成

2023年9/9読了

 

就活ミステリ。

私は就活らしい就活(大量にエントリーシートを書いて大量にお祈りメールをもらってみたいなの)してこなかったけど焦燥感みたいなのは伝わった。ひたすら自己分析、なかなか決まらない就職先、病みそうである。

 

最終選考に残った優秀な6人のお話。「6人全員内定」だった序盤の息のあったチームワーク。読者目線でも若者たちの「いいチームになれる!」という熱気が文章から伝わってきてわくわくする。

そこからの「やっぱ1人しか取れないので、6人で誰を選ぶかディスカッションしてね。隣室のモニターでみてるから」だ。

「みんなでフェアにやろう!」と意気込んで会議室に入ると、そこには参加者全員の仄暗い過去を告発する手紙があった…。

不穏な空気感がビシビシ伝わる文章だった。

 

 

買ったのは数ヶ月前で、病院の待合室などでちまちま読んでいたのですが、昨日・今日で一気に読み切りました。

いやーーー、面白かった!!

なんだか久しぶりな読書による満足感を得ることができたって感じです。

読書っておもしろい、おもしろいって思うのって自分の予想のストーリーと方向が違うほどおもしろいなって。

 

ぶぁぁぁって、鳥肌たったシーンがあった!

 

なんの番組かわからないけどテレビでおすすめしてたの覚えていて、本屋で見つけて買ったんです。買ってよかった。

 

「人ってどの角度からみるかによって、その人の印象って変わるよね」

というお話。

 

「この人はこういう人か…」

って読んでるとイメージが変わってくるんだけど、登場人物まんべんなくイメージが二転三転していくのがおもしろかった。

途中、やや、これは胸糞小説だったか…?と思ったのだけどこれはまた最初から読み直したいー。

(胸糞とかいまいちおもしろみを感じないと読み返さずに売る)

 

来年映画化も決まってるみたいだし、「六人の嘘つきな大学生【プラス1】」っていうオリジナル要素のはいったマンガも出てるみたいでこちらも気になる。

 

話の構成も面白かった。

就活が2011年なんだけど、そのストーリーが進んでいる合間合間に数年後のエピソードが入る。(就活バトルに勝った人物が、他メンバーにインタビューしている。相手の会話がそのまま流れる)

それによって怪文書の犯人は誰か?と考えながら読むし、少しだけこの先の就活バトルのあらすじ紹介も入ってるのが面白い。

 

感情のジェットコースターってかんじだったー。

自分の認識がこんなに短時間にコロコロかわるのもおもしろかった!

絶対また読み返す!

父が子に伝える13才からのお金に困らないたった3つの考え方 石原尚幸

・お金を稼ぐにはどうする?

・お金を減らさないにはどうする?

・お金を貯めるにはどうする?

 

大きくこの3つにわけてかかれていて、特に「お金を貯めるには」が最も重点を置いてかかれています。

一部抜粋。

 

お金を稼ぐコツ

→コンスタントに稼げることをみつけ、それをやり続ける。

 

使ったお金をチェックするときのコツ

→もう一度買い直す価値はあるか考える

 

大きな出費から節約する

→やめられないか?減らせないか?変えられないか?

 

お金がなくてもできることをする

 

お金の使い方は3種類

・浪費…0を目指す

・消費…ミニマムに

・投資…最大限

 

マンガでわかるバフェットの投資術 総監修濱本明

複利効果

・利益を再投資に回すことでさらなる利益を生む

複利運用は長期投資と相性がよい

・始めるのが早いほど複利の恩恵も大きい

 

 

投資で失敗しないための教訓

・買ったときの株価にこだわらない

・目先の小さな利益に気を奪われない

・極力他人のお金では運用しない(◯現物取引信用取引

・取引後は勝ち負けの理由を分析する

 

バリュー投資 グレアムが提唱した7つの基準

安く買って高く売る

・適切な事業規模か?小型株は避ける

・財務状況は健全か?

・収益は安定しているか?最低10年は赤字がない

・配当はあるか?20年連続で配当を出している

・収益ののびはどうか?過去10年のうち直近3年間の1株あたり純利益が最初の3年間より33%以上上昇

・株価収益率は妥当か?PERが15倍以下

・株価純資産倍率は妥当か?PBRが1.5倍以下

 

小型株は時価総額流動性が低い銘柄のこと。普段は値動きが少ないが急な取引増加で株価が大きく上下する危険性あり

 

・すべてを真似するのではなく、理論の一部を取り入れるなど判断する。

バビロン大富豪の教え

バビロン大富豪の教えを現代に応用する

 

収入の十分の一を貯めるとどれくらい貯まるのか

サラリーマンの生涯年収は3億。定年までに3,000万円貯まる計算。

・平均的な年収を得られる職業に就く

・老後いくら必要かきめる

・収入の1割〜2割を貯金、または1割貯金し3%で運用する

 

黄金に愛される七つ道具

・収入の十分の一を貯蓄せよ

・欲望に優先順位をつけよ

・貯えた金に働かせよ

・危険や天敵から金を堅守せよ

・より良きところに住め

・今日から未来の生活に備えよ

・自分こそ最大の資本にせよ

 

実際のお金持ちの生活

フェラーリ保有率少ない

くつや家具を修理して使う

中古物件に住む

家族との時間を大切にする

優先順位の低い欲望を諦めても生活水準は変わらない

 

お金と幸せを生み出す五つの黄金法則

・家族と自分の将来のために収入の1/10以上を蓄える者のもとには黄金は自らを膨らませながら喜んでやってくるだろう

・黄金に稼げる勤め先を見つけてやり持ち主が群れを膨大に増やす羊飼いのように賢明ならば黄金は懸命に働くことだろう

・黄金の扱いに秀でたものの助言に熱心に耳をかたむける持ち主からは黄金が離れることはないだろう

・自分が理解していない商い、あるいは黄金の防衛に秀でたものが否定する商いに投資してしまう持ち主からは黄金は離れていくだろう

 

 

 

難しいことはわかりませんが、マンガと図解でお金の増やし方を教えてください! 山崎元

結局やることはこの3ステップだけ

SBI証券楽天証券などネットの証券会社に口座を開く

・貯金のうち「安全に持っておきたいお金」で「個人受向け国債 変動金利型10年満期」を買う

・貯金のうち「リスクをとって増やしたいお金」で「①eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)」と「②eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」という商品を半々ずつ買う

※NISAやiDeCoといった制度を最大限に利用する

あとはひたすらほったらかす

 

・金融業界の人が熱心に金融商品を売ってくるのは自分たちが儲かるから

・「日本の借金」などのニュースに動揺して怪しい金融商品に手を出さない

・銀行には「個人向け国債」以外買う価値があるものはない

・お金の運用は銀行でなく手数料の安いネット証券を活用

 

個人向け国債

・固定金利型3年満期

・固定金利型5年満期

・変動金利型10年満期←これを選ぶ

 

外貨預金

銀行のカモ。外貨預金はコイントスのような賭け近い

しかも外貨に買えるときに1ドル1円ほどの為替手数料がかかる

 

保険

・保険には広告費や人件費が含まれていて「実質的な手数料」が高いので「損な賭け」であり基本不要

・健康保険加入者は「高額療養費制度」を受けられるので保険適用内の医療であれば毎月払う金額の上限が決まっているのでがん保険などの医療保険は不要

・ネットの生命保険の会社で10〜20年くらいの掛捨て型、死亡保障のみの特約のないシンプルなものでOK

 

高額療養費制度

一月にかかった医療費の自己負担額が高額になった場合一定の金額を越えた分があとで払い戻される

自分で払う医療費

年収300万円 ひとつき約6万まで

年収500万円 ひとつき約9万まで

年収800万円 ひとつき約17万まで

すでに健康保険という強力な保険に入っているので民間の保険は必要なし

 

保険に向いているもの

小さい確率だけど損失が大きいもの

保険:家が家事になる/死亡自動車事故

貯蓄:がん/窓ガラスを割る

ネットの保険会社を比較して安いところで入る(年令によっては共済が安い)

子が自立するまでの10〜20年の間掛け捨て型に入る

死亡保障のみの保険で特約のないシンプルなものに入る

保険に入ったと思って資産形成しておく。何も生きなければ自分のものになる

 

遺族年金制度

国民年金または厚生年金の加入者が死亡した場合、配偶者や子どもなどにお金が支給される

例:平均標準月額が35万円、配偶者、子2人、厚生年金加入の会社員がなくなった場合1年で約166万円

 

素人がお金を増やす方法

・株式に分散投資できる投資信託

・インデックス・ファンドのほうが手数料が安く、過去の成績も良い

 

リスクプレミアムとは

リスクのある投資対象にはリスクプレミアムをもらえる可能性がある。

金融商品A:100万円を確実に100万円のままにしておきます

お金が集まる

リスクをとらないのでお金は増えない(定期預金、個人向け国債など)

金融商品B:100万円が200万になるかもだし0円になるかも

お金が集まらない

リスクをとればお金が増えるかもしれない(株式投資など)

「お金が減るかもしれない」を受け入れることでお金が増える可能性がでてくる

 

投資信託がいい理由

ちいさな金額から買えて分散投資ができる

コツコツ増やしていく分散投資は素人に向いている

同じカゴに卵をのせるとカゴをひっくりかえしたときに被害が大きい

 

国内インデックスファンド

ソニートヨタなど日本の主要な株をまんべんなく持てる

 

日本株って大丈夫?

少子高齢化も現在の株価には織り込まれている。低成長な経済でも株価はあがる

景気と株のイメージ

日本:低成長で株価安い

アメリカ:高成長で株価高い

どちらも有利不利は五分五分

 

eMAXIS Slim先進国株式インデックス

アマゾンやアップルなど主要な株1300社以上の詰め合わせ

管理手数料(ランニングコスト)年約0.1%

 

インデックスファンドで運用した場合

平均5%アップ。1年後に2/3になることも4割アップすることもある

インデックスファンドで日本と先進国にまんべんなく投資すれば平均年5%アップくらいが見込める

 

5%のちから

複利で長期運用すればかなりの額になる

月に5万円をつみたて5%の複利で運用できたら30年後約4100万円

(元金1800万円、運用益約2300万円)

老後などお金が必要になるまでひたすら持っておくこと

 

投資する金額

「生活費」「安全にもって置きたいお金」「リスクをとってもいいお金」の③種類にわける

安全→個人向け国債

リスク→国内インデックスファンド、海外インデックスファンド半分ずつ買う

 

何回かにわけて買ったほうがいい?

投資できるお金があれば一気に買う

毎月少しずつ買い増す→持っているお金を寝かせておくことになる&毎月手数料がかかる

これから上がるか下がるか誰にもわからない。長期で運用するなら一気に買うのが正しい選択

 

ゴールド

働かない美人の奥さん

株:従業員ががんばり会社が利益をあげたら株主に還元

・自分のお金を経済活動に参加させられる

・リスクを負担すると追加の収益(リスクプレミアム)が期待できる

金:欲しい人と売りたい人で値段が決まる

・金自体が働いて価値を作ってくれるものではない

・戦争など情勢が不安定になるとき価値が上がることがある

・盗まれるのが心配

 

全世界株と米国株どちらがいい?

世界中の株に連動するインデックスファンドだけもつ

→ひとつのインデックスファンドで世界中の株に分散できる

 

インデックスファンドを買ったあと

基本的にほおっておき、年1回リバランスすればいい

国内と海外の投資比率が4:6〜6:4の間になるよう投資する

 

インデックスファンドをお金に買える時期

投資信託はお金が必要になるために持ち続ける。複利の力が働く

 

FXや仮想通貨

ハイリスクな商品に手は出さず、インデックスファンドの投資額を増やせばいい

 

人的資本=人間の株価

人的資本を高めることは最強の投資になる

もし不測の事態(日本の経済破綻、会社が倒産)が起きても仕事がなくなることはない

お金を運用しながら人的資本を高めればいい