難しいことはわかりませんが、マンガと図解でお金の増やし方を教えてください! 山崎元

結局やることはこの3ステップだけ

SBI証券楽天証券などネットの証券会社に口座を開く

・貯金のうち「安全に持っておきたいお金」で「個人受向け国債 変動金利型10年満期」を買う

・貯金のうち「リスクをとって増やしたいお金」で「①eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)」と「②eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」という商品を半々ずつ買う

※NISAやiDeCoといった制度を最大限に利用する

あとはひたすらほったらかす

 

・金融業界の人が熱心に金融商品を売ってくるのは自分たちが儲かるから

・「日本の借金」などのニュースに動揺して怪しい金融商品に手を出さない

・銀行には「個人向け国債」以外買う価値があるものはない

・お金の運用は銀行でなく手数料の安いネット証券を活用

 

個人向け国債

・固定金利型3年満期

・固定金利型5年満期

・変動金利型10年満期←これを選ぶ

 

外貨預金

銀行のカモ。外貨預金はコイントスのような賭け近い

しかも外貨に買えるときに1ドル1円ほどの為替手数料がかかる

 

保険

・保険には広告費や人件費が含まれていて「実質的な手数料」が高いので「損な賭け」であり基本不要

・健康保険加入者は「高額療養費制度」を受けられるので保険適用内の医療であれば毎月払う金額の上限が決まっているのでがん保険などの医療保険は不要

・ネットの生命保険の会社で10〜20年くらいの掛捨て型、死亡保障のみの特約のないシンプルなものでOK

 

高額療養費制度

一月にかかった医療費の自己負担額が高額になった場合一定の金額を越えた分があとで払い戻される

自分で払う医療費

年収300万円 ひとつき約6万まで

年収500万円 ひとつき約9万まで

年収800万円 ひとつき約17万まで

すでに健康保険という強力な保険に入っているので民間の保険は必要なし

 

保険に向いているもの

小さい確率だけど損失が大きいもの

保険:家が家事になる/死亡自動車事故

貯蓄:がん/窓ガラスを割る

ネットの保険会社を比較して安いところで入る(年令によっては共済が安い)

子が自立するまでの10〜20年の間掛け捨て型に入る

死亡保障のみの保険で特約のないシンプルなものに入る

保険に入ったと思って資産形成しておく。何も生きなければ自分のものになる

 

遺族年金制度

国民年金または厚生年金の加入者が死亡した場合、配偶者や子どもなどにお金が支給される

例:平均標準月額が35万円、配偶者、子2人、厚生年金加入の会社員がなくなった場合1年で約166万円

 

素人がお金を増やす方法

・株式に分散投資できる投資信託

・インデックス・ファンドのほうが手数料が安く、過去の成績も良い

 

リスクプレミアムとは

リスクのある投資対象にはリスクプレミアムをもらえる可能性がある。

金融商品A:100万円を確実に100万円のままにしておきます

お金が集まる

リスクをとらないのでお金は増えない(定期預金、個人向け国債など)

金融商品B:100万円が200万になるかもだし0円になるかも

お金が集まらない

リスクをとればお金が増えるかもしれない(株式投資など)

「お金が減るかもしれない」を受け入れることでお金が増える可能性がでてくる

 

投資信託がいい理由

ちいさな金額から買えて分散投資ができる

コツコツ増やしていく分散投資は素人に向いている

同じカゴに卵をのせるとカゴをひっくりかえしたときに被害が大きい

 

国内インデックスファンド

ソニートヨタなど日本の主要な株をまんべんなく持てる

 

日本株って大丈夫?

少子高齢化も現在の株価には織り込まれている。低成長な経済でも株価はあがる

景気と株のイメージ

日本:低成長で株価安い

アメリカ:高成長で株価高い

どちらも有利不利は五分五分

 

eMAXIS Slim先進国株式インデックス

アマゾンやアップルなど主要な株1300社以上の詰め合わせ

管理手数料(ランニングコスト)年約0.1%

 

インデックスファンドで運用した場合

平均5%アップ。1年後に2/3になることも4割アップすることもある

インデックスファンドで日本と先進国にまんべんなく投資すれば平均年5%アップくらいが見込める

 

5%のちから

複利で長期運用すればかなりの額になる

月に5万円をつみたて5%の複利で運用できたら30年後約4100万円

(元金1800万円、運用益約2300万円)

老後などお金が必要になるまでひたすら持っておくこと

 

投資する金額

「生活費」「安全にもって置きたいお金」「リスクをとってもいいお金」の③種類にわける

安全→個人向け国債

リスク→国内インデックスファンド、海外インデックスファンド半分ずつ買う

 

何回かにわけて買ったほうがいい?

投資できるお金があれば一気に買う

毎月少しずつ買い増す→持っているお金を寝かせておくことになる&毎月手数料がかかる

これから上がるか下がるか誰にもわからない。長期で運用するなら一気に買うのが正しい選択

 

ゴールド

働かない美人の奥さん

株:従業員ががんばり会社が利益をあげたら株主に還元

・自分のお金を経済活動に参加させられる

・リスクを負担すると追加の収益(リスクプレミアム)が期待できる

金:欲しい人と売りたい人で値段が決まる

・金自体が働いて価値を作ってくれるものではない

・戦争など情勢が不安定になるとき価値が上がることがある

・盗まれるのが心配

 

全世界株と米国株どちらがいい?

世界中の株に連動するインデックスファンドだけもつ

→ひとつのインデックスファンドで世界中の株に分散できる

 

インデックスファンドを買ったあと

基本的にほおっておき、年1回リバランスすればいい

国内と海外の投資比率が4:6〜6:4の間になるよう投資する

 

インデックスファンドをお金に買える時期

投資信託はお金が必要になるために持ち続ける。複利の力が働く

 

FXや仮想通貨

ハイリスクな商品に手は出さず、インデックスファンドの投資額を増やせばいい

 

人的資本=人間の株価

人的資本を高めることは最強の投資になる

もし不測の事態(日本の経済破綻、会社が倒産)が起きても仕事がなくなることはない

お金を運用しながら人的資本を高めればいい